2013年7月1日月曜日

段ボールの構造

◇ 段ボールの基本形は、1枚の波型成型された紙(中しん)を2枚の平板な紙(ライナー)
  ではさんだ構造になっています。
  これらの3枚の紙により形造られた立体的構造に由来して多くの優れた特性が発揮さ
  れます。

◇ 厚さの形成により、強度と緩衝性能が得られる。厚さをもたらす中しん原紙の段付け
  (段繰り:コルゲート)は、2本の溝が切られたロール(段ロール)の間を通すことによ
  って行われ、このロールの形状(山の高さ/谷の深さ)により、いろいろの段が形成さ
  れます。

◇ 段ボールはこの山の高さで規格が設定されています。

  ● Aフルート(段の高さが4.5mm)
   段が高いので緩衝性(柔らかさ)を持ち、垂直方向への加圧に強く、箱の積み上げ
   にも強いです。
   一般的な外装箱に一番多く使われています。

  ● Bフルート(段の高さが2.5mm)
   段が低いので平面的な衝撃に強いです。
   瓶詰商品や割れ物商品の内装箱に多く使われています。

  ● Eフルート(段の高さが1.1mm)
   段が高いので緩衝性(柔らかさ)を持ち、垂直方向への加圧に強く、箱の積み上げ
   にも強いです。
   一般的な外装箱に一番多く使われています。

  ● Fフルート(段の高さが0.6mm)
   段ボールの持つ断熱性を活かし、耐油・耐水性を加えることによって、化成品にか
   わる食品トレイとして注目されています。

  ● Gフルート(段の高さが0.5mm)
   最薄の段ボール。
   板紙のようにダイレクトオフセット印刷ができ、強度も優れています。

  ● Cフルート(段の高さが3.5mm)
   欧米で外装箱の主流として用いられていますが、日本ではあまり使われていません。

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